Lunch Seminar (2014年度)

19-Mar-2015

arXiv:1503.04663: IceCube で観測された PeV ニュートリノの源がダークマターであるとするシナリオに対する議論。現在このシナリオはギリギリ生き残っていて、IceCube-Gen2 では反証/検証可能。(井岡)

arXiv:1502.07429: PRLに掲載された重力カシミア効果の論文。電磁的なカシミア効果より大きいと主張するが、信頼性は「?」か。(井岡)


12-Mar-2015

Cavity Gravimetry: 原子干渉計では10-11 の精度で測定できるが、これを効率的に行う実験デザインが提案され、テストされた。(井岡)

Drop-testing general relativity, Galileo’s way: 等価原理の実験検証に関する記事。(井岡)

arXiv:1503.02199: 大質量星核の崩壊の 3D シミュレーション。爆発の様子はかなり初期条件に依存する。(井岡)

arXiv:1503.00721: ブラックリングの準固有振動の数値計算。細いブラックリングでは Gregory-Laflamme 不安定がおきることが証明された。(吉野)


5-Mar-2015

新学術領域研究「重力波天体の多様な観測による宇宙物理学の新展開」第3回シンポジウム@広島大学の参加報告。(井岡)


12-Feb-2015

arXiv:1502.02114: Planck 2015 に基づいたインフレーションモデルの制限。今までより少し厳しくなる。(郡)


5-Feb-2015

新PD(学振研究員) Mindaugas の自己紹介


22-Jan-2015

研究会 初代星・初代銀河研究会2015@東北大 参加報告。(井岡)


8-Jan-2015

国際研究会 PLANCK 2014 参加報告。(郡)

森太朗君(現在D1、4月より宇宙グループに所属)の自己紹介。


11-Dec-2014

arXiv:1409.2506: GRBが地球やその他の銀河内の惑星の生命の生存に及ぼす影響に関する議論。(井岡)


4-Dec-2014

arXiv:1412.0342: 高速電波バーストのリアルタイムの多波長観測がおこなわれ、円偏光の成分が検出された。(井岡)

arXiv:1411.6111: Auger の観測のアップデート。40〜80 EeV の範囲では非等方性の強い証拠は見られない。(高見)

arXiv:1411.6953: Auger の観測。8 EeV 以上の宇宙線ではダイポールの非等方性が存在する(偶然の確率〜10-4)。(高見)


27-Nov-2014

高エネルギー宇宙物理学研究会2014の報告 (井岡)

arXiv:1411.6009: 重力レンズにより複数像(4つ)を結んだ超新星爆発が初めて観測された。(井岡)


20-Nov-2014

arXiv:1411.5021: fast-roll アンザッツのもとでの新しいインフレーションモデルを考えた(解の振る舞いを仮定してポテンシャルを導く)。結局曲率ゆらぎが成長しすぎてうまくいかない。(野澤)


30-Oct-2014

研究会 Fifth International Fermi Symposium の参加報告。(木坂)

arXiv:1410.3590: Ultraluminous X-ray source にパルスが見つかって、中性子星であることがわかった。(井岡)


25-Sep-2014

arXiv:1409.5738: プランクのダストからの前景放射の解析。不定性が大きく、近い将来に決着がつくことはなさそう。(井岡)

物理学会シンポジウム「最高エネルギー宇宙線観測の拡張」: 宇宙線のホットスポットが偶然である確率が4.0σになった。(高見)


4-Sep-2014

International Conference on Particle Physics and Cosmology の参加報告。(郡)


24-Jul-2014

arXiv:1407.5583, arXiv:1407.5625:このグループの求めたミリセカンドパルサー (MSP) のγ線光度関数を使って、銀河中心からのγ線過剰はMSPでは説明できないと主張。Yuan さんのオリジナルの計算を交えて議論。(Yuan)

arXiv:1407.1374:宇宙論的流体シミュレーションによって第1世代の星の形成を計算した。(井岡)

arXiv:1407.4039:まわりに強い放射源があり H2 冷却が効かない環境では、105Mの超巨大ブラックホールが重力崩壊で一気に作られる。(井岡)


3-Jul-2014

arXiv:1407.1052:DAMA 実験の季節変動を太陽ニュートリノと大気ミューオンからの中性子で説明するモデル。(郡)

arXiv:1407.2030:arXiv にアップロードした論文の説明(吉野)

arXiv:1405.5303, arXiv:1406.6757:IceCube の観測によれば、ニュートリノの点源はなく、クラスタリングも見られない。(井岡)


3-Jul-2014

A Joint TeVPa/IDM Conferenceの参加報告。FIgueroa-Feliciano の講演によると、暗黒物質の直接観測の将来計画は、理論予測の領域をぎりぎりかする程度。その他。(郡)


26-Jun-2014

arXiv:1203.0085:自己紹介と研究に関する説明。超新星残骸からのスペクトルはガス密度に大きく依存するが、それを統一的に説明するモデルを作った。(Yuan)

AMS の最新結果:AMS の高エネルギー領域 (500GeV あたりまで) の結果が出た。陽電子の占める割合がこの領域で平坦になっており、パルサーとダークマターがほぼ同じ割合で寄与?(井岡)


19-Jun-2014

arXiv:1406.4133:Extremal Kerr BH の近接地平面極限での Force-Free MHD の解をつくった。この近似ではエネルギー引き抜きはおきない。(井岡)

arXiv:1406.4098: Bardeen による情報喪失やファイアーウォール仮説に動機づけられたブラックホール蒸発の議論。(井岡)


12-Jun-2014

arXiv:1406.1850: Fast Radio Burst が GRB に付随して起こるという理論的主張があったが、観測的にいくつか探した範囲ではなかった。(井岡)

arXiv:1406.2160: PeV ニュートリノの起源を特定できるかに関する予報。5年くらいでクラスタリングが見えるかも。(井岡)

arXiv:1406.2633:PeV ニュートリノの源に関する議論。ブラックホールジェットと広線領域の光子の相互作用によって生まれる可能性。(井岡)


15-May-2014

arXiv:1405.2098: 一様磁場に埋め込まれたブラックホールまわりでの重力摂動。磁場が遠方で時空を曲げる効果によって束縛がおこり、ブラックホールが回転していると超放射不安定がおこる。 (井岡)

arXiv:1405.2374: 3体系 J0733+1715 (パルサー1個、白色矮星2個)の観測。 (井岡)

arXiv:1405.3227: ジェット内の光子・アクシオン混合の観測可能性。昔の研究のリバイバル? (井岡)


08-May-2014

Fast Radio Burst の日本語訳に関する議論 (木坂)

arXiv:1404.6209: 1つ以上のアクシオンを用いて、プランクスケール以下の崩壊定数で Natural インフレーションのモデルを作った。 (郡)

arXiv:1404.6923: 上の論文の拡張。 (郡)

arXiv:1405.0772: Extra Natural Inflation と Natural Inflation はランニングを見れば将来的に区別可能。 (郡)


01-May-2014

arXiv:1404.5890: Telescope Array が 57EeV 以上のエネルギーの宇宙線の宇宙論的非等方性を見つけた。 5σ以上と主張。 (高見)

arXiv:1404.6237: 上で見つかったホットスポットはブレーザーの Mkr-421? (高見)


24-Apr-2014

arXiv:1404.4091: Weinberg は 重力子の散乱振幅の(赤外)発散部分が普遍的な形に書けることを示した (論文)。Strominger らは arXiv:1312.2229, arXiv:1401.7026 で、I+I-の対応をうまく選ぶと、この項が BMS 群から導かれることを示した。今回は、それが低次の項にも成り立つ状況証拠を議論している。 (田邉)


17-Apr-2014

理論セミナー招待講演者の候補選び

arXiv:1404.2934: Fast Radio Burst が別のグループの観測で見つかり、リアルと思われる ことがわかった。 Dispersion measure が若干小さい。 (井岡)

arXiv:1404.1899: CMB の B-mode 観測に Galactic Loop I が紛れ込んでいる可能性? (井岡)

arXiv:1404.2288: 井岡・村瀬の論文 arXiv:1404.2279 と同じことを考えている人がいて、同時に出した。 (井岡)

arXiv:1404.2318: 銀河中心のガンマ線過剰の源が、ミリセカンドパルサーであるというシナリオ。 (井岡)


10-Apr-2014

グループ内の係決め
理論セミナー招待講演者の候補選び

arXiv:1403.3697: 小スケール揺らぎが大きい振幅を持つと BBN に影響を与え、バリオン-光子比を小さくする。これから揺らぎの振幅に制限が得られる。 (郡)

arXiv:1403.7323: BICEP2 の結果から超対称性はなくてもよく、シフト対称性が重要だと議論した。 (郡)